一般社団法人 日本アーユルヴェーダ学会

一般社団法人 日本アーユルヴェーダ学会

水木可葉さんのアーユルヴェーダガイド・アーユルヴェーダのレッスン<1>Kaha Mizuki's Ayurveda lesson
--------------------------------------------------------------------------------

アーユルヴェーダからのアドバイスコーナー: 水木 可葉
ア ー ユ ル ヴ ェ ー ダ の レ ッ ス ン(1)


◇ 現 代 医 学 が 見 落 と し て い た も の

先月号までのアドバイスコーナーでは、岡田上孝志さんが、中国医学を中心に、からだのしくみ やバランスをくずしたときの対処法を明快に解説してくださいました。
その自然に逆らわない考え方は、中国医学もインド医学も同じなのですね。
それに、目指しているものが「バランスをとりながら意識を浄化する」ことなのも、やはり同じ ですね。
考えてみればこれが一番大切なことなのに、現代医学だけがこの点を見落としてきたのではないでしょうか。でも、現代医学のほうでも、これを無視できなくなってきたらしいのです。
去年、4年に1度の全国の医療従事者の集会である日本医学会総会が名古屋で開かれました。
その開会を記念する講演のテーマは、アーユルヴェーダでした。現代医学もアーユルヴェーダの 存在を視野のなかに入れ始めたということでしょうか。


◇ 本 来 の 自 己 に 出 会 う た め に

ところで、アーユルヴェーダがインドの伝統的医療体系だということはご存じですね。
ベストセラーになった青山圭秀さんの「理性のゆらぎ」や伊藤武さの「身体にやさしいインド」 で紹介されたので、若者にもアーユルヴェーダというコトバはずいぶん広まったようです。
でも、アーユルヴェーダの古典が、単に医者向けの医学書にとどまらず、人生哲学や健康に暮らす知恵を含んだ百科事典の側面をもっているというこをご存じでしたか。

アーユルヴェーダは、病気の人が自分のからだを気づかうように、健康な人もより健康になるためにいつも気を配るように忠告しています。
からだが健康でなければ、「意識を浄化」し、本来の自己(アートマン)に出会うこともできま せん。わたしの勝手な解釈では、健康に暮らし、健康なこどもを生む方法をアーユルヴェーダが受 けもち、「意識の浄化」の方はヨーガの領域ということになります。



◇ ア ー ユ ル ヴ ェ ー ダ の メ ッ セ ー ジ


アーユルヴェーダのメッセージのなかで特に忘れてはならないのは、どんなによい食べ物でもこ ころの底から美味しいと感じなければ身につかないといっている点です。食べ方も大切なのです。
また、健康によい食べ物を必要としているのは肉体だけだとは考えていません。感覚運動器官も 精神もアートマンも、健康によい食べ物を必要としています。

こころが安らぐものを見て、聞いて、嗅いで、味わい、肌で触れることは五感を健康に保つうえでとても大切なことです。でも、アーユルヴェーダが五感(感覚運動器官)と精神の健康によい食べ物として挙げているのは、よく考えて良識ある行動をすることです。

アートマンの健康によい食べ物としては、平和を愛する心と行動、そしてヨーガ(瞑想)を挙げています。いかがですか。アーユルヴェーダを気に入っていただけましたか。



4月の<日常と季節の過ごし方>


暖かくなってくると、からだのすみずみまでウキウキしているような感じがしますね。 冬のあいだに溜まっただるさのもとを追い出しましょう。早起きして朝日を浴び、熱めの朝シャワーですっきり目覚めましょう。朝食と夕食は軽くして、お昼にしっかり食べましょう。スパイシーな料理もだるさを軽くします。 鼻水やくしゃみで悩まされる人が多いのもこの時節ですが、これも、冬のあいだに体内に溜まったものが溶け出しているのです。こんなときは、生理食塩水で鼻の穴も洗いましょう。それから、ゴマ油数滴を鼻の穴に滴下し、吸い込みます。のどに油が出てきたら、吐き出し、ぬるま湯でうがいをします。鼻血がよく出る人は、ゴマ油の代わりにギーにします。《あしゅん通信》の読者のみなさんなら、ギーが何かはご存じですね。では、また来月

つづき