一般社団法人 日本アーユルヴェーダ学会

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アーユルヴェーダからのアドバイスコーナー: 水木 可葉

ア ー ユ ル ヴ ェ ー ダ の レ ッ ス ン(3)

◇ ド ー シ ャ は く せ 者


前号で、体質と体調のバロメーターとしてワータ、ピッタ、カファ(V・P・K)というのがあると書きましたが、CMにまでドーシャ・チェックという言葉が出てくるのは、この三つをまとめてトリ・ドーシャ(ときにはトリ・ダートゥともいう)というからです。

V・P・Kは身体の生理機能を支えるものですから、バランスよく働いていれば健康でいられますが、ひとたびV・P・Kのバランスが崩れ、増大したり、弱くなると病気を抱え込むことになります。体調がすぐれないと感じたら、ドーシャのバランスをとるための対策を講じましょう。




◇ 体 質 は あ な た の 本 来 の 姿


アーユルヴェーダの入門書で体質を自己診断するときは、つぎのことに注意してください。
ドーシャ体質というのは、両親から受け継いだドーシャの配分で決まります。
たとえば採点の結果、カファが高得点でも、カファ体質だとはかぎりません。たまたまそのときカファが増大していただけで、本来は別の体質かもしれませんので、あなたの子供時代をよく知っている人の意見も参考にしてください。
それと、回りの人があなたをどう見ているかも聞いてみてください。
自己採点と大幅にくい違うのは、典型的V体質の特徴だそうですよ。




◇ 体 調 の チ ェ ッ ク も


その時々の体調もドーシャの観点からチェックしてみましょう。たいして運動もしていないの にだるくて眠たいのは、カファが増え過ぎているからです。こういうときは、心理的にも疑い深くなったり物事にこだわりすぎたり、ろくなことはありませんから、食養生や生活養生でバラン スをとりましょう。



6 月 の < 日 常 と 季 節 の 過 ご し 方 >


アーユルヴェーダでは、V・P・Kが人の身体を働かせているように、大気・太陽・月が大地 や植物などの自然界に影響を与えていると考えています。
そして、一年を日照時間が長くなっいく時期と、短くなっていく時期とに二分しています。
太陽と大気は地上の植物からエネルギーを奪い取り、自然界を乾燥させますので、冬至から夏至にいたる時期をアーダーナ(奪い取るという意味)といいます。
ですから夏至のころが自然界は最も乾燥し、人も体力や消化力が最も弱まります。

ところが、日本ではこの時期に梅雨を迎え、その後に本格的な夏がきます。インドでは真夏(3~5月)の後に長い雨季が来るので、夏休みにインド旅行をすると、雨季にぶつかって大変な目にあったりしますが、それもインドの楽しみ方のひとつだと思います。ところで、日本では長雨対策は梅雨どきだけでなく、9月の台風シーズンにも必要ですし、季節にかかわりなく雨が降り続くときにも必要です。

長雨対策としては、からだを冷やさないこと、運動量を減らすこと、消化しやすい食事をすることなどです。とくに食事については、生野菜よりも温野菜をたべましょう。酸味と塩味は濃いめにして、消化力を高めるショウガやコショウも使いましょう。適度の油分も必要です。 当たり前のことかもしれませんが、室内の湿気対策や衣類の虫干しも忘れないでください。洋服の色は白か黄色がよいそうです。


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