一般社団法人 日本アーユルヴェーダ学会

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アーユルヴェーダからのアドバイスコーナー: 水木 可葉

ア ー ユ ル ヴ ェ ー ダ の レ ッ ス ン(4)

◇ レ ゲ エ で 暑 気 払 い ?


なぜか夏になると、まるで盆踊りか河内音頭みたいに、日本各地で野外レゲエコンサートが開かれますね。レゲエが暑い国の音楽だからでしょうか。それとも野外でさえあれば、ロックでもジャズでも民謡でも何でもいいということなのでしょうか。

レゲエミュージシャンの多くが信奉しているラスタ主義は、いってみればアフロジャマイカンのアフリカ回帰指向を基盤とした反現代文明主義です。
ラスタマンの生活信条は自然主義で、物質主義優先の都市構造を嫌い、自然の力を信じ前向きに生きることです。レゲエのカリスマ的存在であったボブ・マーリィは、ラスタは宗教じゃない、教え(teaching)だといっています。


◇ ア イ タ ル ・ フ ー ド


ラスタマンのライフスタイルやハーブドクターについて書いてある「シンクロ・バイブス」 (JICC出版局)によると、「アイタル・フードとは一般に思われているような菜食や自然食を意味するのではない。
天然の素材をそのまま加工せずに、または手作りで調理した飲み物や、食べ物のことをさすのだ」そうです。
そして「飲み、食うということは毎日、生命の源、力の源を採り入れるということだ。なるべくDEAD FOODは避け、食物を中心にLIVE FOODを食べるようにすれば生命力は毎日強くなっていく。できる限り新鮮な物をなるべく自然に近い状態で飲食するように常に心がけていなければ、いざという時に100パーセントの力が発揮できないのだ」というあたりは、 アーユルヴェーダの本ではないかと思ってしまいます。


◇ アーユルヴェーダ と ア イ タ ル


アーユルヴェーダもアイタリズムも、これだけを食べなさい、あれを食べてはいけませんとい うような断定的な言い方をしていないところが、わたしは好きです。
ヨーガ修行者の食事はかなり規制されていますし、ラスタマンにも火を通したものは食べない人がいるそうですが、アーユルヴェーダの食事はかなり柔軟です。
体調を崩したときのバランスのとり方も、食事が基本です。
アーユルヴェーダは漢方薬ならぬ印方薬を使いますが、食事と日々の行いを重要視します。
ジャマイカのハーブドクターが調合する薬も、印方薬によく似ています。つづきは次号で。



夏 の < 日 常 と 季 節 の 過 ご し 方 > その1


夏は体力や消化力がもっとも弱くなる季節ですから、運動のし過ぎや食べ過ぎに注意しましょう。夏に食欲が低下するのは、食べ過ぎを防止する意味もあるのだと思います。ですから、極端な冷房で身体を冷やし、出るはずの汗を止め、脂っこいスタミナ料理を食べ過ぎたりするのは、 下手な夏の過ごし方ですよ。
安あがりの身体浄化法だと思って、暑さを楽しみ、大いに汗をかきましょう。
汗をかいた後は、水分を補給し、水を浴びてサッパリしましょう。

日本には行水という節水型の沐浴法がありますから、これでほてった身体を冷やしましょう。

アーユルヴェーダの古典には夏の夜の過ごし方として、テラスで真珠や宝石、ジャスミンの花を身につけ月光浴パーティをすること、ベッドサイドにバナナの葉やスイレンの花を飾ること、ビャクダンやクスノキの粉をペーストにして全身に塗り身体を冷やす方法などが書いてあります。

ふつうは、塗ったペーストは頭から足へと乾いていきますが、胸が最後に乾く人は長寿を与えられた人だそうです。
行水の水にサンダルウッドやローズのエッセンシャル・オイルを垂らしてみるのもいいでしょうし、窓際で清涼効果のあるハーブを育てたり、すだれや打ち水で涼をよぶなど、工夫してください。
花火は蒸し暑い日本ならではの格好の暑気払いだと思います。次回は夏の食事を紹介します。


つづき

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