お正月も今日で終わりですが、箱根駅伝は好きですか?
毎年駅伝を楽しみにされている方も多いですが、今回注目すべき方は選手ではなく、監督です。
2021年の駅伝の注目度と言ったら、創価大学ですよね。
往路Vをわずか2年で達成して、あと少しのところで総合優勝を逃してしまった創価大学の活躍が目覚ましいですよね。
榎木和貴の出身や創価大学へ来た理由と実は現役時代の記録がすごいという内容をお伝えしていきます。
「ミスター箱根駅伝」と言われたアスリートとしての偉業もまとめていきたいた思います。
目次
榎木和貴のプロフィール
スポーツにまつわるドラマに一つでも多く寄り添う。
4years.で昨日1月2日アクセスが多かった記事はこちら!
「大学陸上・駅伝 – 就任1年目で創価大に箱根駅伝シード権 榎木和貴監督が選手に授けた「本当の自信」 」https://t.co/xLqiRhuAqf— 4years. (@4years_media) January 2, 2021
名前 | 榎木和貴(えのき かずたか) |
生年月日 | 1974年6月7日 |
年齢 | 46歳(2021年1月現在) |
出身 | 宮崎県 |
身長 | 176cm |
学歴 | 宮崎県立小林高等学校、中央大学 |
就職先 | 旭化成、沖電気 |
コーチ歴 | トヨタ紡織所属。同社陸上競技部コーチ |
現在46歳の榎木和貴監督は、創価大学監督としてまだ2年という実績で、今回の箱根駅伝で、選手たちを往路Vに導きました。
その指導力に隠された精神面の強さや、走ることへの情熱など秘密をまとめていきたいとも思います。
走姿顕心で選手の魅力を見極める
榎木和貴さんのブログを読ませていただきました。
まず最初に目に入る言葉として「走姿顕心」という言葉があります。
走姿顕心とは高校時代の恩師の一人で故外山方圀氏が言い続けていた言葉でもあります。
その意味として、「走る姿はその人の心を顕わす」です。
恩師と同じ道を歩むことになった榎木和貴さんは、選手を育てることの難しさや、壁にぶつかった際はこの言葉を思い返しているようですね。
常々、榎木和貴さんは、走力よりも人間力を重視しているという考え方を元に教育されていると言われています。
その点から考えると、恩師でもある先生も榎木和貴さんという人間力を見抜いて陸上選手としての才能を開花させてくれたのだと想像できますね。
走ることと人生という物を同時に考えているようにも聞こえて大変深い言葉ですね。
榎木和貴の出身がマラソンの基礎を作った!
榎木和貴さんは、指導者として注目されていますが、選手時代の活躍もかなり注目される内容になっています。
榎木さんの出身は宮崎県ですが、幼少期は警察官だった父の勤務先の都合で宮崎県内の各地を転々とする生活をされていました。
陸上競技の選手としても実力と経験がある榎木さんのマラソン選手としての基礎を作ったのは、自然豊かな宮崎県の土地で培われたと言っても過言ではありません。
小学生時代には剣道をされていましたが、その練習内容で毎日ランニング2キロを走ってから始まるという日課がありました。
剣道との出会いが今後人生のターニングポイントになりました。
元々細い体だった、榎木和貴さんは自然豊かな日南市で毎日のように生魚を主食として長距離走の体を作ったと言われています。
自然豊かな場所で、たまたま剣道を始めたことが、マラソン選手としてのスタートだということで、人生の分岐点での出会いは個人の人生を大きく変えるものになることがよくわかりますね。
精神力の強さは恩師から鍛えられた
陸上競技を始めたのは中学生になってからですが、剣道を小学6年までされていて、その間走り込みをしていたことも大きな基礎になっていました。
中学時代からは長距離走のエースとして全国大会での活躍もされていました。
宮崎県立小林高等学校(元小林高校)に進学してからの榎木和貴さんは、恩師と出会います。
外山方國(とやま まさくに)監督に素質を見いだされて高校へ進学すると全国大会でも区間賞の成績を残すなど頭角を表します。
その強さの秘密は、精神面の強さだと思います。
小学6年生まで剣道をつづけた榎木さんは、当時の恩師石井隆年館長が主催する「思誠館」道場で精神面を鍛えてられたことが、現在の指導者としても生かされていると思います。
実際、榎木さんの持論として、駅伝は走力だけではなく人間力も大きな割合を占めるということをおっしゃっていました。
走り方をとことん突き詰めてもある一定の領域まで行くと精神面の強さがまさるということは、どんな世界にも通じる事かもしれませんね。
榎木監督のこの発言で精神面を強化するプログラムを取り入れる大学も増えそうですね。
榎木和貴の監督の略歴
2021年の箱根駅伝での総合2位という快挙は、日本国内に勇気を与えるニュースでしたね。
現在は創価大学の感として活動していますが、榎木和貴さんのコーチ歴などはいつ頃から始められたのでしょうか、ちょっと気になったのでまとめてみます。
榎木和貴監督は、選手としても華々しい経歴を持っています。
社会人になっても選手としての活躍をされていましたが、入社した旭化成では、高校の先輩でもある谷口浩美さんの影響で入社をしています。
選手としての活躍後は、指導者としての経験を積むために、以下のような経歴を持っています。
社会人陸上のコーチを務めた企業はいずれも強豪と呼ばれる陸上部でした。
[aside type=”boader”]沖電気の陸上部について
全日本実業団女子駅伝で優勝三度の強豪陸上競技部です。
残念ながら現在は、経営環境を理由に廃部になりましたが、宮崎県を拠点に活動していた強豪の陸上部です。
トヨタ紡織の陸上部について
トヨタ紡織の陸上部は、世界で戦えるチームづくりと、ニューイヤー駅伝の優勝を目指して活動しているチームです。
榎木和貴監督は2011年にコーチとして就任されていました。[/aside]
榎木和貴の現役時代の記録
中学時代から陸上競技で実力を上げてきた榎木和貴さんの現役時代の記録をまとめていきます。
ミスター箱根駅伝と言われた理由
榎木和貴さんといえば、ミスター箱根駅伝と言われています。
なぜ、ミスター箱根駅伝という異名が付けられているのかといえば、4年連続区間賞を獲得しているという成績を持っているということが大きな理由だと思います。
サラッと言いましたが、4年連続区間賞を取るということは、連続出場が最低条件なんですよね。
つまり、4年連続レギュラーとして選ばれているというのもミスター箱根駅伝と言われる所以でしょうね。
大学時代主に、4区と8区を走っていたのですが、今から27年前のデータですが、当時1995年では、8区を走って区間新記録を出しています。
しかも96年には総合優勝を果たしています。
1994年 | 箱根駅伝 | 8区 21.3km 区間賞 1時間06分31秒 |
1995年 | 箱根駅伝 | 8区 21.3km 区間賞 1時間06分03秒(区間新) |
1996年 | 箱根駅伝 | 4区 20.9km 区間賞 1時間02分15秒(総合優勝) |
1997年 | 箱根駅伝 | 4区 20.9km 区間賞 1時間06分03秒 |
箱根駅伝のレベルは年々記録を更新していますので、選手も世界レベルになってきているという印象を受けますね。
榎木和貴さんの時代とどれだけ記録が縮まったのかを比較すると、
箱根駅伝4区の最高記録
1 | 1時間00分30秒 | 吉田祐也 | 青山学院大 | 4年 | 96回(2020年)・区間賞 |
箱根駅伝8区の最高記録
1 | 1時間03分49秒 | 小松陽平 | 東海大 | 3年 | 95回(2019年)・区間賞 |
以上のデータを見てみると榎木さんの時代よりも約3分も短縮されているのはすごいですね。
ちなみに一番きつい区間としては、6区だと言われています。
坂道をスピードを出して下る恐怖感と体力の消耗は、ゴールした直後の選手のフラフラしている様子を見るとよくわかりますね。
ミスター箱根駅伝として有名な榎木和貴さんは実はフルマラソンも得意なんですよね。
その他にもマラソン競技はほぼすべて経験されているんですよね。
種目 | 記録 |
1500m | 3分49秒76 |
5000m | 13分43秒71 |
10000m | 28分39秒07 |
ハーフマラソン | 1時間02分43秒 |
マラソン | 2時間10分44秒 |
マラソン競技の記録としては、2時間10分44秒というデータが残っています。
この記録はどれだけすごいかというと、女子の世界レベルではダントツで世界レベルです。
1 | 2時間14分04秒 | ブリジット・コスゲイ | ケニア | シカゴ | 2019年10月13日 |
ちなみに男子の世界記録はエリウド・キプチョゲさんが2018年に記録したタイムです。
1 | 2時間01分39秒 | エリウド・キプチョゲ | ケニア | ベルリン | 2018年9月16日 |
9分の差がありますが、榎木和貴さんの記録は十分に世界レベルですよね。
まとめ
この記事では、創価大学を見事総合2位に導いた名監督、榎木和貴さんについてまとめていきました。
監督としてフューチャーされている現在ですが、選手としての経歴のほうが正直高いポテンシャルを感じますね。
名選手は監督として大成しないというジンクスのような物がありますが、この方の精神力や、指導力は相当すごいということを証明していますよね。
これからの活躍が楽しみですね。